*

 

 

サンクトペテルブルグ

チャイコフスキーバレエカンパニー

研修レポート

今年1月の名古屋大会において、NAMUEバレエコンクール審査員の
アナトーリ・スタブロフ先生より【サンクトペテルブルグ・チャイコフスキーバレエカンパニー研修権利】を受賞した内藤瑞希さんから、ロシアでの研修レポートが届きましたのでご紹介をさせていただきます。
※この賞は、1年間プロのバレエ団で研修生として舞台に立つ権利が得られる賞です。

 

7月19日に日本を発ち、ロシアのサンクトペテルブルグに来て約1ヶ月半が経ちました。空港に着くと、日本語が話せる方とミストレスのエリザベータ先生が迎えに来て下さいました。そのままアレクサンドリンスキー劇場に行き、本番の舞台を袖から見せていただきました。

アレクサンドリンスキー劇場外観アレクサンドリンスキー劇場

 

次の日から、白鳥の2幕と4幕のリハーサルが始まりました。レッスンの前に個人的に振り写しと指導をしてもらいました。軸足の向きや、立ち姿、アームスの使い方など細かく指導をしていただきました。特にアームスの使い方はとても勉強になりました。アラベスクの形から2番に持ってくるだけでも、手先を無駄に動かしていたことが分かり、シンプルに動かすよう気を付けています。

リハーサルが始まってから1週間経った頃、初めて本番の舞台に出させていただきました。練習期間が短く、さらに皆と1回一緒にリハーサルをしただけで迎えた本番だったので、とても緊張しました。ですが白鳥の指導をして下さる先生に、「悪くなかったよ!」と言っていただけてホッとしました。

今は1幕のワルツと3幕のナポリの踊りを交代で踊らせてもらっています。このように私に役と、踊る機会をいただけて本当にありがたく思っています。

主役を踊られたオクサーナ・スコーリクさんと

エルミタージュ劇場での公演で、オクサーナ・スコーリクさんが主役として来ていました!!
間近で踊りを拝見できて本当に感動しました!

 

その日の予定は前日にネットで確認できます。レッスンの前に役ごとにリハーサルが組まれています。レッスンは大体が18:00から始まり、19:00から場所決めをして20:00から本番というスケジュールです。

レッスンはバーもセンターもコンビネーションが難しく、さらにロシア語の説明が理解できないため、初めは苦戦しました。最近では説明が理解できるようになり、コンビネーションに集中出来ます。特にアレグロのような早くて難しい動きが多いので、マスターして帰りたいです!

19:00からの場所決めでは、メンバーによって立ち位置が変わることもあります。カンパニーの団員は、どの立ち位置になっても臨機応変に踊れるのですごいと思います。私もいつ・どの立ち位置を言われても動けるように、準備しようと思います。

 

私は中心地からは少し離れたところで一人暮らしをしています。日本人のダンサー達と最寄り駅が一緒なので、いつも一緒に帰っています。

IMG_0073

私が住んでいる所の駅です。中心から離れていますが、住宅街なので人が沢山います。
学校や公園もあり、のどかな場所なのでとても気に入っています!

本番が22:30に終わるので、帰りはいつも23:30頃になってしまいますが、24時間のスーパーやカフェが沢山あるので夜も明るく、とても安心です。

アレクサンドリンスキー劇場の中にある食堂にて

アレクサンドリンスキー劇場の中にある食堂です。パンやお惣菜、サラダなどがあります。

 

IMG_0017

これは全て牛乳です!ヨーグルトの他に、トバローグやケフィールというもの等、
乳製品の種類がとても多く、食材は日本よりはるかに安く買えます!

8月の末までアレクサンドリンスキー劇場で踊りました。8月は毎日「白鳥の湖」がありました。観光客が多い時期でもあるそうですが、毎回ほぼ満席で、日本との文化の違いを痛感しました。

アレクサンドリンスキー劇場の舞台

アレクサンドリンスキー劇場の舞台

***

今はエルミタージュ美術館の中にある劇場と、コミサルジェフスカヤという劇場で公演をしています。同時に、11月頃から始まる「ロミオとジュリエット」のリハーサルが始まっています。今まで観てきた「ロミオとジュリエット」とは音楽も違うのですが、とても素敵です。私も本番の舞台に立たせていただけるように、リハーサルを頑張りたいと思います。

98051FB4-21BC-4D67-BA3F-D499F9324EB8エルミタージュ劇場
舞台は小さめですが、観客席の装飾がとても素敵です。

 


 

公演後のパーティにて8月末アレクサンドリンスキー劇場での公演が終わり、楽屋の方とパーティーをしました。
ロシア人の方がよく話しかけてくれて、いつも賑やかな楽屋です。

 

こちらでは、分からないことがあればロシア語を話せる方がすぐにサポートしてくれます。日本人のお友達はとても面白く、色々教えてくれるので、すごく助けられています!ロシア人の子たちとは、まだ挨拶程度しかできないので、ロシア語を勉強して少しでもお話しできるようになりたいと思います。

私は憧れのロシアで、プロのバレエ団の舞台に立ち、お金をいただくという貴重な経験をさせていただいています。この1ヶ月半はとても充実した時間で、あっという間に過ぎてしまいました。8月はお休みがありませんでしたが、9月にはお休みがあるので、サンクトペテルブルグの街を観光したいと思っています。今後も多くのことを吸収できるよう、残りの限りある時間を大切に過ごしたいと思います!

沢山の方のお陰でこのような機会に恵まれ、本当に感謝しています。この場をお借りし、感謝申し上げます。
2017年9月 内藤 瑞希